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春生まれの医者「はる」による、一人前の医者になるために闘い、持病のうつと闘う。そんな日々。
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わたくし、はるは、誰かにみてもらわないとまじめにやらない人間なため、
ここに資料をはっつけときます。
あ、資料は全部ネットで公式にアップされてるものです、はい。



非小細胞癌に対するパクリタキセル+カルボプラチンのみの投与とベバシズマブとの併用投与の比較
 
The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE 2006;355:2542-50 :Original Article
 
A.           Sandler and others
 
ベバシズマブ:血管内皮増殖因子に対するモノクローナル抗体で、日本では結腸癌に保健適応があります。
 
要約
 
背景:血管内皮増殖因子に対するモノクローナル抗体であるベバシズマブは、様々な癌の患者に対して有用性が示されている。
 
方法:2001年7月~2004年4月に、米国東部癌共同研究グループは、再発または進行した非小細胞癌(ⅢB期又はⅣ期)の患者878例を対象に無作為比較試験を行い、パクリタキセル+カルボプラチンによる化学療法のみを行う郡(444例)と、パクリタキセル+カルボプラチンに加えベバシズマブを投与する郡(434例)に割り付けた。化学療法は3週間毎に6サイクル施行し、ベバシズマブの投与は、疾患進行が著明になるまで、または毒性作用が耐えられなくなるまで3週間ごとに行った扁平上皮癌、脳転移、臨床的に重大な喀血、あるいは臓器機能や全身状態の低下が認められる患者は除外した。腫瘍エンドポイントは全生存期間とした。
 
結果:生存期間の中央値は、化学療法+ベバシズマブ郡では、12.3ヶ月であったのに対し、化学療法単独郡では10.3ヶ月であった。(死亡に対するハザード比0.79、p=0.003)両群での無増悪生存期間の中央値は、それぞれ6.2ヶ月間と、4.5ヶ月間であり、奏効率35%と、15%に相当した。臨床的に重大な出血の発生率はそれぞれ4.4%と0.7%であった。化学療法+ベバシズマブ郡では治療関連死が15例あり、うち5例は肺出血により死亡した。
 
結論:特定の非小細胞肺癌患者の治療において、パクリタキセル+カルボプラチンにベバシズマブを加えることは、治療関連死が増加するリスクはあるものの、生存に対しては有意な利益がある。
 
 
本文
アメリカでは約7万人が新しく肺癌に侵され、死亡している。約85%が非小細胞癌である。The Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)が1100人以上の患者に対し、シスプラチンをベースとした2剤併用療法に対して臨床試験を行った。生存期間の中央値は8ヶ月で、化学療法を行うことによって、生存期間は延びたが、その他の加療が必要であった。
 
血管新生は、癌の一つの指標である。血管新生因子(Vascular Endothelial growth factor,VEGF)は正常な、そして悪性の組織の主要な血管新生の調節装置である。VEGFの増加は、非小細胞癌を含むほとんどの人間の腫瘍に含まれ、癌の再発、転移、そして死と関連がある。VEGFに対する抗体は、単独でも、化学療法と併用しても人の腫瘍の成長を妨げるという研究がある。結腸癌の化学療法に併用すると、生存期間を延長させることができる。
 
第2層試験で、化学療法を受けたことのない、進行した非小細胞癌患者において、カルボプラチン+パクリタキセルのみと、カルボプラチン+パクリタキセルとベバシズマブを投与した群を比較した。ベバシズマブは、7.5mg又は15mg/kgを3週ごとに経静脈投与した。ベバシズマブを高濃度で投与された群は他の2グループと比べて生存期間の中央値は特に長かった。しかしながら、66人の患者のうち肺出血が6例でおこり、そのうち4例は致死的であった。重大な出血は主に扁平上皮癌でみられた。
 
方法
 
2001年7月から2004年4月にかけて、進行した非小細胞癌患者(stageⅢB又はⅣ)878人を、カルボプラチン+パクリタキセルグループ(444人)と、カルボプラチン+パクリタキセル+ベバシズマブグループに(434人)に分け、無作為比較試験を行った。対象患者は新たに、組織学的又は細胞学的にstageⅢB又はstageⅣと診断され、化学療法を受けたことのない人である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Discussion
 
我々は、3剤併用療法は2剤併用療法と比較して、ECOGパフォーマンスステータスの向上だけでなく、生存期間の延長ももたらした。
 
反応率の改善は予測していなかった。なぜなら、抗血管薬は細胞毒性があるとは考えていなかったからだ。当初は、抗血管因子は血管新生を阻害し、腫瘍の成長を妨げていると考えられていた。Jainは、血管新生因子は、組織の崩壊を起こし、腫瘍の血管から薬が漏れやすい状態を起こし、腫瘍に抗腫瘍薬が届きやすくしている、と報告した(18)その後、Willett等はベバシズマブが腫瘍へのdrug deliveryを増加させることを発見した。
 
 
Pase 2試験では、3剤併用療法において、重度の肺出血は扁平上皮癌によくおこることがわかった。





途中。以下続く

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自己紹介:
某大学付属病院で初期研修を受けています。
現在は内科の精神的しんどさにやられて休職中。
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